年初来でソーシャルボンドの最大発行額となったのは、フランス政府が所有する社会保障債務返済金庫(CADES)による40億ユーロでした。 アイスランド政府は、ジェンダー平等の促進に焦点を当てた「ジェンダーボンド」を発行した最初の国債発行国となりました。
サステナビリティボンドの第1四半期の発行額は、前年同期比20%増の720億ドルと記録的な水準を達成しました。 上期の発行額でも前年同期を10%ほど上回る1240億を記録し、2021年上期につけた過去最高の1290億ドルにわずかに届きませんでした。国際復興開発銀行(IBRD)は、2024年上期で最大規模となった50億ドルのサステナビリティボンドを発行しました。
サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)の発行は減少傾向が続いています。第1四半期の発行額は50%以上減少して124億ドルとなり、同四半期としては2020年以降で最低となりました。上期の取引高も同じ傾向で、前年同期比47%減の220億ドルでした。イタリア最大の電力会社エネルは、年初来で最大規模となった12億5000万ドルのSLBを発行しました。同社は上期に4本のSLBを発行し、発行総額は約40億ドルに上りました。